巡礼ハイキングツアーを企画中

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四季の旅ツアースタッフの武内です。

今、心がホッとする新しいハイキングツアーの企画を進めています。

皆様はもちろん聞いたことがあると思いますが・・・

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」

これは、川端康成の小説『雪国』の有名な冒頭です。

私は中学生時代にこの一節を聞きました。

「国境の長いトンネル」
ってどこにあるんだろう… 

「夜の底が白くなる」
なんて心に残る表現なんだろう…  

いつかこの小説の舞台に出かけてみたい!と、強く思ったのを覚えています。

あえて小説の中では触れられていませんが、この『雪国』の舞台は皆様ご存知の新潟県南魚沼郡湯沢町です。

川端康成は、湯沢温泉にある旅館「高半」(現在の「雪国の宿 高半」)に滞在して、この小説『雪国』を書き上げたといわれています。こちらがかつての高半さんです。

現在企画しているツアーでは、この川端康成も滞在した「高半」さんにて美味しい食事と温泉を満喫することができます。

「高半」さんは玄関から素敵です。宿の方の温かい対応や歴史を感じる調度品。入った瞬間からあったかい気持ちになります。

食事は「A級グルメ」プロジェクトで三ツ星に認定された、雪国ならではの地産地消のお料理です。

※ 「A級グルメ」プロジェクトとは・・・

「気候風土にあった昔からの食が失われつつある中、その食文化を守り、次世代に残していこう」 というスローガンの下、地域の気候や風土にあった食の文化を守ろうという活動です。

高半さんもその認定を受け、三ツ星を獲得しています。

例えば、

・昔ながらの釜で炊いた特A級の南魚沼産コシヒカリ
(魚沼産コシヒカリは日本一のブランド米)

・流麗な八海山の伏流水で育った川魚

・地元の農家から直接仕入れた新鮮な野菜

などです(メニューは季節により変わります)。

安心・安全な地場の食材を使い、雪国伝統の調理法を生かした本物の味です。

A級とは「高級」ではなく、「永久」の意。

見た目は少し地味に映るかもしれませんが、味は確かです!

さらに、新潟は日本有数の米どころですから、日本酒も飲みたい!という方もいらっしゃいますよね。

そこで、オプションで利き酒も楽しめるように企画中です。

そして、湯沢といえばなんといっても温泉。

湯沢にはいくつかの源泉がありますが、高半さんで使用している源泉は高橋半六翁が900年前に発見したと伝えられ、「卵の湯」と言われます。

広いお風呂で、源泉かけ流しの温泉につかる…。日常の疲れも全て吹き飛びます。

また、川端康成が滞在したという高半の「かすみの間」の特別公開を交渉中!

通常は宿泊者限定、時間限定、要予約での公開ですが、ツアーで特別に見学させていただけないかお願いしています。小説『雪国』の世界をさらに感じてください。

さて、ここまで温泉と食事のことばかり書いてきました。

いい温泉といい食事は、ちょっとした苦労があってこそ、その良さが倍増するもの。

高半さんの温泉と食事をより満喫するためには、やっぱり適度な運動をして汗をかくことが必要です。

そこで、今回は高半さんのご主人をはじめ越後湯沢の皆様が現在再整備を進めている「越後湯沢 百番観音巡礼路」のハイキングをツアーに取り入れようと思っています。

この百番観音巡礼路は、上越線が開通した際、新たな湯沢の観光の目玉にしようという趣旨で、地域の方々によって整備されました。

全国には、近畿地方の西国三十三所、埼玉県の秩父三十四所観音霊場、関東地方の坂東三十三観音といった、観音様を祀る33ヵ所のお寺を参拝する巡礼があります。

そのような全国の観音霊場の観音様をハイキングコース上に集め、こちらを回ることでそのご利益を得ようというのが百番観音巡礼路です。いわばお手軽な観音巡礼コースのようなものです。

昭和初期に整備をされたこのコースは、時の流れとともに手入れが行き届かない部分が出てきていました。

今、百番観音巡礼路を再び復活させようと、地域の方々によって再整備が進んでいます。

今回は百番観音巡礼路の一部を現地の方の案内のもとに皆様に歩いていただきます。

まだ最低限の整備なので歩きにくい面も多々ありますが、そこも含めて楽しんでいただきたいと思います。

※苦労した分、その後の温泉の満足感は増します。

そして、感想やご意見もお聞かせいただき、地域おこしにも力を貸していただけたらありがたいとも考えています。

※約2時間30分のハイキングになりますので、トレッキングシューズや雨具などの山歩きの装備をご用意ください。

地域の方との巡礼ハイキング、食事、温泉…。

雪国文化圏の湯沢でホッとできる1日を一緒に過ごしてみませんか?

ご予約開始の際は、四季の旅のメールマガジンでお知らせいたします。

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最後に…「雪国」の話をずっとしてきましたが、雪のある間はハイキングはできません。

雪国の雪は皆様の想像でお楽しみください。

◆4月9日追記◆

こちらで紹介したツアーが完成し、予約が始まりました。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

湯沢百番観音巡礼路ハイキングバスツアー

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