琉球八社めぐり~前編~

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4月中旬、琉球八社めぐりツアーの添乗を担当させていただきました。

まず「琉球八社」とは、琉球王府による「琉球八社の制」により、特別な扱いを受けた8つの神社のことを指します。

その八社とは、波上宮、沖宮、天久宮、識名宮、安里八幡宮、末吉宮、金武宮、普天満宮の8社です。

これらの神社の御祭神は、なんと熊野信仰に由来する熊野権現で、伊奘冉尊、速玉男尊、事解男尊が祀られています。
沖縄の地にも熊野信仰が渡ってきたのですね。
※なお、安里八幡宮のみは例外で、応神天皇、神功皇后、玉依姫命が祀られています。

また、多くの社では、水神・火神(ヒヌカン)・産土神など、自然に関わる神々も祀られており、沖縄ならではの信仰文化を感じることができます。

 

◎波上宮
波上宮は、琉球国一の宮として知られる格式高い神社です。

断崖の上に建つその姿はとても印象的で、古くから祈りの聖地とされてきました。

この場所を語るうえで欠かせないのが、「ニライカナイ信仰」です。
ニライカナイとは、海の彼方にある理想郷のことで、神々の世界とされる場所です。豊穣や生命の源は、こからもたらされると信じられてきました。

波上宮が建つこの断崖は、まさに海の彼方へと祈りを捧げるのにふさわしい場所です。
目の前に広がる青い海の向こうにニライカナイを思い描き、人々は古くから祈りを捧げてきたといわれています。
その後、ご神託を受け、熊野権現を祀る社が建てられたとのことです。

社殿の後ろへ回ると、崖の上に建つ社殿を眺めることができるのも見どころです。砂浜を歩きます。(写真より少し離れた位置から見るのがおすすめです)

◎沖宮
沖宮は、奥武山(おうのやま)に鎮座する神社です。

階段を登った先に御本殿があり、さらに上へ進むと「天頭山」と呼ばれる場所に御嶽(うたき)があります。

御嶽は沖縄の人々にとって非常に神聖な祈りの場で、静かな空気とともに素晴らしい景色。

現在は陸地とつながっていますが、かつては入江に浮かぶ島だったといわれています。
古くからこの場所で祈りが捧げられ、人々の暮らしを見守ってきたのでしょう。

境内社も沖縄らしいですね。

また、授与品の種類が豊富なのも特徴のひとつです。

 

御朱印帳の中には「琉球八景」をモチーフにしたものもあり、葛飾北斎の名が記されていますが、実際に沖縄を訪れた記録は残っていません!

 

◎末吉宮
末吉宮は、前の2社とは雰囲気が異なります。15分程、森の中を進んだ先に本殿があります。ガイドさんに着いていかないと、道に迷ってしまいそうです。

本殿は沖縄県指定の有形文化財ですが、訪問時は工事中のため全貌を見ることはできませんでした。
それでも、石造階段や周囲に広がる聖地「イベ」など、境内全体に厳かな空気が漂っています。

この場所では、ガイドさんから「イベ」など沖縄独自の信仰文化についての解説があり、理解が深まります。
自然そのものを神聖視する沖縄の祈りの形を、肌で感じることができます。

本殿へと続く道のりも非常に印象的で、木々に包まれた参道は別世界のような空間でした。

また、首里城からも望むことができる位置にあります。末吉宮は、琉球王朝の守護神として重要な役割を担ってきたそうです。当時の信仰の深さを感じられました。

 

◎天久宮
天久宮は、泊港からほど近い場所に鎮座しています。
この泊港は、ペリーが江戸へ向かう前に上陸した地としても知られています。

 

創建の由来
『昔、この地に住む人が、気高い女性と威儀正しい法師が山の上から降りてくるのを目にしました。
その二人は山の中腹の洞窟へと消えていきます。
不思議に思い、その洞窟で香を供えたところ、自然に火が灯ったといわれています。
これを神意と受け取り、社殿を造営して祀るようになりました。
のちに「私は熊野権現である。女は辨財天である」との神託があり、神社の創建となったといわれています。』

龍宮御嶽がとても心に残っています。

 

1日目はこれで終了です。

琉球八社めぐり~後編~に続きます。

 

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