聖天宮 神のお告げで作られた日本最大の台湾・道教の聖廟

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コロナ自粛も緩和され、同じ埼玉県内の坂戸市にある台湾・道教のお宮、聖天宮(せいてんきゅう)に出かけてみました。

聖天宮は、台湾の一個人が神のお告げで作った日本最大の中華建築ですが田園地帯の中に突然現れる豪華な異国建築の門前に立つと、こんな所にこれほど壮大で煌びやかな聖天宮を個人の資産で作ってしまったというその事に驚くばかりでした。

私達には馴染みの薄い道教の廟ですが、写真を主に聖天宮をご覧いただきましょう。

 

なぜ日本の坂戸市に作ったのか?

聖天宮を作った台湾の貿易商「康國典(こうこくてん)」氏は40歳代半ばで不治の病に倒れましたが、夢に現れた道教の本尊「三清道祖」への願掛けで奇跡の快癒を遂げました。

この奇跡に感謝し、数多くの人が「三清道祖」のご利益を受けられるお宮を作りたいと方策中に、再び夢の中で台湾ではなく何故か日本の坂戸に作る様にお告げがあった事がここに作った理由だそうです。

当時は雑木林だったこの辺一帯を切り開き、台湾から多くの宮大工を呼び集め着工したのが1981(昭和56)年、その後15年を要して1995(平成7)年に聖天宮は開廟出来ました。

少なくとも〇〇〇億円以上?私たちの想像できない建設費用は非公開です。

 

台湾道教と聖天宮

道教は台湾の三大宗教(仏教、道教、儒教)の一つで、発祥は中国史の起源に遡る太古の民間信仰、様々な神が存在する多神教です。

・神社の一の鳥居に相当する最初の「天門」をくぐると「前殿」「鼓楼」「鐘楼」に続き「本殿」が現れてきます。黄色い屋根瓦や「5千頭の龍が昇る」と表現される極彩色の昇り龍は、神と皇帝の住まいのみに許された様式だそうです。

・聖天宮の本殿の円天井は、台湾の宮大工技術の粋を集め一万以上の部品は釘を使わず組んで作ったと言われています。

また、見事な透かし彫りの施された石柱や、石扉、9頭の龍の石彫なども全て台湾から運ばれた観音石が使われています。

 

■まだまだ聖天宮はそれほど広く知られていませんが、機会が有れば是非ここを訪れ台湾文化や凄い建物、彫刻などの雰囲気を味わってみてください。

※1つご注意は、ここには御朱印はありません。

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